昨日、何十年振りかに尺八の巨匠米谷智さんのライブにご一緒させていただきました。
米谷さんとは、20代の頃から結構長い間、伊藤多喜雄さんのバンドでご一緒していたこともありました。
米谷智さんは民謡春秋という雑誌の中で、米谷さん監修の尺八縦書譜面を五線譜に書き直すというお仕事を担当させていただいています。
そう言ったご縁もあり、今回、ご一緒させていただくことになりました。
しかもキーボードで。
本来、日本民謡には和音というものがほとんど無く、そのところにシンセのパッド音色でサウンドを加え伴奏。
私は、旋律をひとつのスケールとして捉えルートを変えつつ大まかにモード解釈して、サウンドをつけてみました。
私にとっては数少ない、ホンモノの最高級の日本民謡に接する機会、巨匠米谷智さんに気持ちよく奏でていただければと。
2部は演歌や流行歌の名曲を尺八で。
わたくしの拙いキーボードよりもここは、その方面の名曲は全てanyキーでしかも譜面無しでも弾いてしまうという、私からすると驚愕のピアニスト竹内恵里さんにお願いしました。
演歌等でバンマスをはじめ大活躍されているギタリスト武内勝則さん、竹内恵里さんの素晴らしい演奏と相まって完璧な演奏が展開された事は言うまでもありません。
で、翌日は、私にとって10代の頃からのブラウン管の中の大スターと最高のサポートミュージシャンの方々とリハーサル。
こちらはビッグバンドアレンジの管楽器アンサンブルを3管にリアレンジ。
ファットでリッチなアレンジをいかに減らして有効にサウンドさせるかが要でありました。
現場で改めて感じたのですが、ビッグバンドと同じ音域では、3管プラスピアノトリオの編成ではしっくりこないこともしばしば。色々とここに来て勉強になることも多々ある、有意義なリハーサルでした。