音楽を身近に 青木タイセイ その日色々

トロンボーン 鍵盤ハモニカ奏者 青木タイセイのブログ

たまには自分をほめてもいい?ONJO-熱帯ジャズ楽団 

昨日の陽気と打って変わり、大阪は冷たい雨が降っています。
熱帯ジャズ楽団、ライブハウスツアー3日目、最終日の大阪。
お決まりのアンコールの曲ではなく新しいエンディングにこれからの熱帯ジャズ楽団の新しい方向への微妙なシフトがみえるような気がします。
もちろん、名古屋、大阪とも大盛況。

熱帯ジャズ楽団の小ツアーの前日は大友良英ニュージャズオーケストラ。
完成形が存在しないONJO、アサヒアートスクエアでの、楕円状に内向きにならんだ演奏者「楕円の誘惑」と題したコンサート。自分が演奏するのはともかく、相当数のスピーカーを仕込んだらしいPAを感じさせないサウンドシステムのすばらしい音を大いに楽しめました。

題材を正確に再生するという作業がほぼ皆無、90パーセント自由即興、目標とする音楽形態が無いONJOに対し、ラテンジャズという明確な目標みたいなものがあり、アレンジをよりいいものに再生するというはっきりした音楽をつくる方向が決定されている熱帯ジャズ楽団。
両方に参加する私を、たまにはほめてもいいですか?
節操のないコウモリ野郎とは呼ばないで下さい。
正直なところビックバンドの経験が少ないわたしは、大御所ビックバンドで大活躍している他のメンバーに迷惑がかからないようがんばっているのです。
実際ONJOと熱帯ジャズ楽団の両方を聞いているお客さんは多分いないであろうし、両楽団のメンバーもそれぞれの音楽を理解してもらうのはかなり難しいと思う。
自分自身、どちらかに決まっていないことは悪いことなのかとネガティブに考え込むことが無かったとはいえませんが。
今は、両方に呼んでもらえるというのは、なかなか貴重なことだと自負すると同時に、大友さん、カルロスさんに大いに感謝したいと思います。

熱帯ジャズ楽団、最終日の大阪ビルボード。大盛況はまちがいない。