音楽を身近に 青木タイセイ その日色々

トロンボーン 鍵盤ハモニカ奏者 青木タイセイのブログ

酒井俊さんとの九州・屋久島ツアー

佐賀、博多、鹿児島と総勢8人でのツアーは盛況のうちに終了することができました。管楽器が私を含め、林さん、松島君と3人もいる上に太田さんのヴァイオリンと、通常のヴォーカル中心の音楽では当然これらの音楽家を統制する「アレンジ」なるものが必要ですが、ほとんど、そういうものが無く音楽が進んでいくところがこのセットの一番の特徴であり魅力であると思います。しかも俊さんの求心力のもとで混沌とすることなく。

この3日間もそれが大いに功を奏したことは言うまでもありません。

俊さんを愛する多くの方々にお世話になり大変ありがとうございました。

そして、屋久島。

島のエネルギーを吸い込んだ俊さんのきわめてリラックスした歌と、俊さんと数え切れないduoを繰り広げてきた信正君のピアノに私は片意地はることなく音を並べていけた、とっても気持ちのよいライブでした。

ライブの翌日、屋久島を案内していただきました。もちろん、「もののけ姫」の舞台になったイメージ源(というかもうそのもの)となった樹林や滝などすばらしい空気に満ち溢れていました。

それ以上にもうひとつ。

現地の方の秘密の場所らしい屋久島で一番大きな橋に連れて行ってもらったときのことです。

眼前には2000mちかくそびえる切り立った山、眼下数十mには清流。
そこで現地の方がぜひtbを吹いてほしいとお願いされたのですが私としては神々しい山々に向かって吹くなんてとんでもない、とか言ってるうちに、その方はトロンボーンの入っている車のトランクを開けてしまいました。場の空気も引き下がるわけにもいかなかったので一節吹くと、山々に響き渡るトロンボーンの音に野生の鹿が大きな通る高い声で反応するではありませんか。たまたまかと思うと、もう一節、二節と吹くとやはり、鹿の声が。。。なんともいえない感動が走ったのはいうまでもありせん。


屋久島の皆さん、そして俊さん、本当にありがとうございました。