先日、とある青年と話す機会があった。
「青年」なんて書くと、なんかすごい齢を重ねたように思うけど、わたしなどは、実際、昭和、平成、そして新年号と三時代を生きて来たわけで、いわゆる新年号からすると、明治時代の人間ってことにもなりかねない。
って、少々行き過ぎか。
その青年は夏の、「フェス」が楽しみだそうで。
「フェス」とは夏祭り、盆踊り、博覧会、見本市、ましてや、ジャズフェスでもなく、勿論、「ロックフェスティバル」です。
かなりコアな音楽ファンでもある彼は、わたしは当然、音楽は1000円そこそこで聴き放題のダウンロードでお聴きになっているのかと思いきや、「フェス」やライブ会場の物販コーナーではなるべくCDを購入し、お金を節約するためには、わざわざ、渋谷まで、電車に乗って在庫数がダントツらしい、植物の名前のレンタルCD店に出向き、CDを借りるそうです。
「やはりジャケでしょう」と彼は言うのです。
彼の周りの若者たちもほぼほぼ同様らしく、中には、レコードプレーヤーを持っていなくてもLPを購入する人もいるらしい。
と、カセットで音楽を聴いたりもする若年層の意外な音楽生活を垣間見たのであります。
彼は言いました。
「時代はまた、グルグル回ってるみたいっすよ。」
しかし、かく言うわたしは、すっかり林檎の音楽にお世話になってしまっています。
ジャズ系インスト音楽の聴く側事情はどうなんでしょうか。
わたしの周りの同年代の音楽家はほとんどが、ジャズを伝授する先生とも言えます。どうなんでしょうかねぇ、このへん。